『1億円の貯め方』

いきなりですけど、皆さまの資産はいかほどでしょうか?

金融広報中央委員会の調査(2023年)によると、日本に居住している人々の平均資産は以下の通り。

単身世帯での平均保有額:1,492万円で、中央値:500万円。

2人以上世帯の場合は、平均保有額:1,758万円、中央値:715万円

となっています。

この調査は、金融資産を保有している世帯を対象にしていますので、純然たる貯蓄額というわけではありません。金融資産として株式売買や投資をしている人が対象なので、一般的な金額よりも高く出ているのではないかと思います。

そんな中、今回ご紹介する『1億円の貯め方』の著者である絶対仕事やめるマンさんは、なんと1億円を貯めるという遠大な計画を立て、実際にそれを達成してしまった方です。

この方の資産形成の方法は、一言でいうならば「ガムシャラ」。

とにかく節制に節制を重ね、粗末なアパートに住み、粗食で暮らす40代独身男性です。

簡単なプロフィールをご紹介すると…。

絶対仕事やめるマンさんは、就職氷河期にようやくの思いで1社の内定を勝ち取りますが、入社した企業はいわゆる「ブラック企業」で、朝から晩まで会社で過ごさなければならない状況に、入社1日目にして「お金を貯めて、絶対退職する!」と決意することになります。

サラリーマン生活からの脱却を目指して、節約術や投資方法を極め、その経験をもとに著書『1億円の「貯め方」』を上梓しています。

X(旧Twitter)で、自分の暮らしぶりを公開している方なのですが、ここまでしないと1億円には到達できないの?と思いつつ、不思議なことになんとなく楽しそうなんですよね。

暮らしぶりにドン引きしつつ、本書で語られる精神論や、具体的な資産形成のガイドラインなどは一読に値します。

第1章:ふつうの会社員がコツコツ1億円を目指すための心構え

 本省ではいかに貯蓄を増やしていくか、その「蓄財マインド」を語っています。

 

第2章:憶の細道――資産1億円までの道のり

 実際に作者がどのような資産形成をしていったか、その過程を紹介しています。中には失敗に終わったものもありますが、リーマンショックなどの不遇もありますので、基本的にはかなり有用な資産形成方法が多いです。

第3章:楽しみながら1円でも貯める超節約生活の知恵

 具体的な節約方法や、節約マインドの保ち方に関しての説明がたくさん載っています。

会社を辞めたいというネガティブな理由からの1億円達成なのですが、それに至るまで、とにかく周到に細かく分析し、ひた走るさまはとにかく「すさまじい」の一言です。

かなり優秀な方なのだろうな、という印象を受けましたが、そんな方でも就職に苦戦する就職氷河期おそるべし。(私も就職難で結局非正規雇用となりましたので、そのあたりの苦労はよく理解できます)

そんな人の経験や方法なんて実践できるの?とお思いの方も多いかと思いますが、別に全部を真似する必要もありませんので、できるところから始めてみると良いかと思います。

それにしても、1億円を達成したというのに、実はまだ会社を辞めていないのです、この方。

貴重な20代~40代をひたすら蓄財に励んで、今1億円という資産を手にしたのだから退職願を叩きつけて走り出せばいいのに、と思いますが、「1億円あるからいつでも辞められる」と思うと、会社が辛くなくなるのかもしれませんね。

私だったら、田舎に戻って、猫を愛でつつハーブでも育てながらのんびり過ごすと思います。

1億円、欲しいわぁ♪

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