柏野尊徳:著

序章:スタンフォードで教えている最先端のノート術
地頭が良い人の3つの特徴
1 発想力
2 論理的思考力
3 共感力
発想力とは……突き抜けたアイデアを大量に出せる発想力
論理的思考力とは……スマートな説明ができる
共感力とは……人を集めて動かせるコミュニケーション能力
上記の能力を発揮するための「3種のノート」
1 アイデア・ノート 発想力を高める
重要と思われるキーワードを書き、視覚的につなげていく
2 ロジカル・ノート 論理的思考を高める
既にあるアイデアを70%くらいの分類しておおまかな優先順位をつけていく
3 プレゼン・ノート 共感力を高める
他者視点に立って整理し、相手の記憶に残り共感されるストーリーを書く
ノート術の3段階
1 アイデア・ノートで自由に発想
↓
2 ロジカル・ノートで論理的に整理
↓
3 プレゼン・ノートで周囲を巻き込む
第1章:右脳から発想があふれ出して止まらなくなる「アイデア・ノート」
アイデア出し とにかく量を追求する
とりあえずなんでもいいから手を動かして書き出す
正解を予測しない
第2章:左脳で論理的思考を整理する「ロジカル・ノート」
・シンプルな2軸のマトリクス「2×2マトリクス」
全く違う基準で上下を分ける(e.g. 仕事とプライベート)
・書くだけで問題解決できる「SDTFマトリクス」
特定の人物の発言や行動感情、思考についてその人の状況を深く理解することができる
・書くだけですぐ動ける「〇△?!マトリクス」
右脳で書きなぐったものを紙の上で「事実」と「意見」に分ける
↓
意見をさらに2つに分ける
Think……考え
Feel……気持ち
第3章:相手の右脳と左脳に響かせる「プレゼン・ノート」
「ストーリー・ボード」 映画のストーリーを作るように4つの要素「普段の様子」「課題や矛盾」「新しい提案」「日常の変化」を書き出す
共感という考え方 Sympathize(同情)……シンクロするということ(受動的)
Empathize(共感)……中に入り込む(能動的)
共感は、相手の立場や状況を考え、その人の気持ちについて知ろうとする姿勢。
相手の興味・関心を深く理解することで相手に伝わりやすい方法でコミュニケ―ションをすることが可能になる
第4章:チーム全体の地頭力を高めるボードの使い方
ブレインストーミングやブレストの紹介
マルチタスクは浅い仕事にしかつながらない
1日に取り組む仕事は3つまでにする
早起きで生産性が上がるとは限らない……朝方・夜型・中間型
パフォーマンスが上がる場所を知る……集中力が低い人は、少しうるさい環境の方が集中しやすい。

所感:スタンフォード大学で教えている方法論を著者がわかりやすく解説している。
ビジネスで活用できるノート術や、ワークショップなどで用いられるアクションを紹介していて、実践的で汎用性のある内容となっている。
あくまでセミナーなどで吸収した内容ということもあり、実際の業務の中で会得した生々しさとか臨場感には乏しいが、教科書として使うのなら一読の価値ありです。